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イサ村の”どひゃ~~ん”の宿
バリはほんとうに美しい島です

いたるところで目を奪われる景色に出会います

そのなかでも脳裏に焼きついて離れない場所がいくつかあります。
20070627185530.jpg



もう随分前です、

バリを特集した雑誌で見つけた小さな写真
それは信じられないような美しい景色の写真でした

優美な姿のアグン山、その裾野に広がる壮大な緑のライステラス
どこかの部屋から撮られたその画像からは
清らかな鳥の声、さわやかな風の音が聴こえてくるような
生きた1枚の絵画のようでした


あの景色が見られる場所は、どこにあるのだろう?
あのソファに座って、一日中あの景色に包まれてみたい

それ以来その景色が頭から離れません

その頃の私はまだバリの情報を殆ど持っていませんでしたので、
アグン山がどの方向にあるのか、
地名は何なのか知りません

それから…月日がたち

友達が貸してくれたバリ旅行記の本

ユニークな著者の軽快なリズムで流れる、
楽しくっておかしくって…
何度も”プッ”と噴出しながら読み進んでいくと


「うん?…ここや!うん!絶対ここ!」

その著者の表現が上手いのです…
10年以上も前の事なので
文章ははっきり覚えていませんが


「くねくね曲がりくねった山道をどんどんのぼっていきます。
…こんな山の上に何があるのだろう…
と少々不安になっていると

目の前に

”どひゃ~~~ん”だったか”どかーん!”だったか…

その景色を目の前に
腰を抜かさんばかりに感激されていた様子が書かれています
そこは宿泊施設になっていました

「ここだ、ここだ!ここだ!」
私も大感激!

しかも、ご親切に

「この世のものとは思えない
こんな素晴らしい場所
人がドカドカやってきて欲しくない。
だから、どこか教えないよ~~~!」

だって…クソッ!

よ~し、わかった!
探しに行こうじゃないの!
泊まるでぇ!
その部屋の前から どかーん と見えるアグンさんに
朝”おはようさん♪”って言うんや!


手掛りは「イサ」


「イサ村はどこ?」
バリの人に聞いても誰も知りません

バリの人達は、自分の動くエリア以外の情報は殆ど知らないのです。
しかも行動範囲はおそろしく狭い
…知らんのは無理もない…

その頃はガイドブックの地図にも載っていませんでした

こういう時の私は、かなりしつこい
思い立ったら100年目

「イサ」探しの旅に出ました

「イサ」とういう村は簡単に見つかりました
20070627185555.jpg
↑イサ村…緑に溢れたのどかな風景


「シドゥメン」というエリアにある「イサ村」なので
「シドゥメン」と言えば「あ~あ~シドゥメンね…」と
ウブドの人達でも分かるはずの地名でしたが
「イサ村」までは知る人は少ないのです
しかも「ISEH」と綴りますので、
発音にも問題が…まあいいか、そのへんは…

その”どひゃ~~~ん”が見える宿が
見つかりません。

イサ村で村人に
「アグン山が目の前に見える”どひゃ~~ん”の宿はないか?」
と尋ねまわります。

「あの辺になら宿があるよ」という情報すら得られません
20070627185648.jpg
↑”オッパイ丸出しの”素朴な?お年寄り


捜索範囲を広げ「シドゥメン」全般で探しますが

教えてもらった宿は3つだけ
どれも捜し求めているのとは、全然違うショボイ宿でした

ハア~、ガックリ!がひどく疲れを誘います


目の前に”アグン山”がドカーンの宿はいったいどこ!?


20070627185616.jpg
↑疲れとは裏腹に、あたりにはアグン山と美しいライステラスの絶景が続きます


その頃、道はまだ舗装もされていなかったので
ひどいガタガタ道を
身体をゆっさゆっさ、ガクンガクンとおおきく揺られ
だんだん不機嫌になっていきます。

20070627185716.jpg
↑坂道を登っていくのですが…

坂道を登っていく宿も教えられましたが、
途中で”グゥィ~~~~ン、コンコンカンコン”
大きな機械音がうるさく響き渡って、
イライラしているうえに、
その音だけで気持ちが失せて、途中で引き返してきました

もう陽が落ちてきて辺りは暗くなってきました。
疲れている上にお腹もすいて、
ドライバーのネンガの顔も面倒臭そうなのが見て取れます
20070627185739.jpg


”これっ”と、執着した時の私はすごく”しつこい”

これに付き合わされる者は、えらい迷惑…なのは
分かっているけど、
不機嫌な顔するな!ネンガ!…

と私も気分は八つ当たり


力尽きて、
どうでもいいような宿にその日は泊まる事にしました
その辺のどうでもいいようなワルンで皆で
言葉少なくまずい食事を済ませ

あ~あ~~なんか悔しくって眠れません

翌朝、目覚めて
部屋と部屋の間からちょこっとだけ見える
アグン山に”おはよう!”と挨拶だけして

捜索続行の2日目です

”逃亡者”ジェラード警部のように、
シドゥメンの隅から隅までしらみつぶしに探したかったけど、

ネンガ
「えっ、その道また行くのですか~~~~?
昨日、もう通ったじゃないですか…
…えっ?そっち?…行ってもありませんって!
何もないですよ」


なんか協力的でないんですね
なんか気分をそぐんですね…もう~ネンガのやつめ!



最終的にこの場所に出会う事になったのは、
それから半年後

スタッフの慰安旅行を兼ねて総勢6人
再度「イサ村」探しへ旅立って

みつけた~~~~~~~~!わい
もう執念です!

20070627185757.jpg



次回は”この素晴らしいイサの世界を”


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【2007/06/27 19:29】 | 未分類 | コメント(11)
”ワヤンとデワ”初めての「夜の街」
 ラグラグのガイドの「ワヤン」もドライバーの「デワ」
女性には奥手で・・・
という話は以前にも書きましたね。

「ワヤン」は結婚してもう子供3人もいる40に手が届く
立派な”おっさん”ですが、
初体験で彼女が妊娠→結婚→そのまま継続
女性は奥さんしか知らない、しかも仲が悪い

片や「デワ」は30過ぎたばかりですが、
いまだ恋人を持った事すらない!
困った人なんです

この二人が始めて夜の町に繰り出した時の、
お話です

「ワヤン」「デワ」と友達の「コマン」の3人が、
荷物を整理するアルバイトをして
依頼主から報酬として、ひとり5万ルピアずつもらいました
…5万ルピア(約700円)

5万ルピアという金額の日当は
彼らにとっては”ワァ~!ヤッタァ~~!!”
というくらいの、ルンルン金額
20070621190041.jpg
↑大喜びの”ワヤン”


思いがけない、いいアルバイト代を手にした3人は
”これどうする!?どうする?どうする???”
ここでちょっと”遊び経験”豊富な「コマン」が提案します

「ねぇ、二人とも…経験ないんだろう?
今から”サヌールのカラオケ”はどう?」

サヌールとは
…きれいな海と白砂のビーチ
バリで最初のリゾート地として君臨した場所です
20070621190147.jpg
↑白砂の美しいサヌール・ビーチ

今は高級リゾート地として開発されたヌサドゥア
大型ホテルが多く立ち並んだため、
かっての賑わいは影を潜めたものの、
落ち着いた町並みや、老舗ホテルのかもし出す雰囲気は
大人の隠れ家として
まだまだ根強い人気があるリゾート地がサヌールなのです
20070621190129.jpg
↑バリの伝統的な趣を残す”老舗ホテル…タンジュン・サリ”


またサヌールといえば
売春宿がある場所として密かに有名なのです

”カラオケ”は日本の”カラオケ”
と同じ
この”カラオケ”のある所は
「クプクプ・マラムさん」が出没してくる場所という異名を持っています

「クプクプ・マラム」…
クプクプはインドネシア語で”蝶”
マラムは”夜”ですから、
そのまま訳通り「夜の蝶」となります
でもここでは「クプクプ・マラム」は”売春婦さん”のことを言います

そう、”サヌールのカラオケ”と言えば
「クプクプ・マラム」と遊びに行こう、という意味を持つそうです

「ワヤン」「デワ」「コマン」からの
”サヌールのカラオケ”という提案に
ひどく動揺します
20070621185917.jpg
↑頭の中がパニック”デワ”…どうしよう…


「5万ルピア」=「クプクプ・マラム」=「初体験」=「5万ルピア」=「クプクプ・・・」
二人の頭の中は、そのことが
ぐるぐる、ぐるぐる…ピーポーピーポー

まだ”ぐるぐる・・・”のまま、
”サヌールのカラオケ”のあるところまで来てしまいます。

”こういうこと”にはちょっとは慣れた「コマン」は、
さっさとめぼしき女性を見つけて、
二人に「じゃあね、がんばれよ!」と、
言葉を残し、消えていきました

取り残された「ワヤン」「デワ」は呆然と立ちすくんで…

まあ「デワ」は女性に対してだって未経験
日常的に、
”金魚の糞”よろしく「ワヤン」の”フン”みたいな人ですから
「ワヤン」に身を任せているものの、
内心は”逃げて帰りたい”思いでいっぱいだったそうです

「ワヤン」はこれでも所帯持ちで、
子供もいるわけですから
ここは”がんばらにゃぁ~~!”

糸口がつかめないまま、
女性に声をかけます

「あ・あ・あなたのお名前は?」
・・・・・
「貴方はなんという村から、やってきたのですか?」
・・・・・
「あっ、えっ~~と・歳はいくつですか?」
・・・・・
「それから、、、あの~このお仕事はどのくらいしていますか?」
・・・・・・
「このお仕事は、好きですか?」
・・・・・・・?????

最初は快く受け応えていた女性、
「ワヤン」のそんな質問が延々と続くものですから
とうとう怒らせてしまいます

「あんた、いったいなになの!?
何をしたいわけ!?…

根掘り葉掘り、質問攻めばかりして…
まさか、ポリ公じゃないでしょうね


「あっ、いえいえ・・・違います
あの~ごめんなさい・・」

「バッカじゃないの

すっかり不審がられ、女性は相手しなくなり
どこかへ消えていきます

「ワヤン」は途方にくれて、
考えます

”あ~あ~、どうしよう…

5万ルピアで5分・・・
でも、この5万ルピアあれば、お米たくさん買えるし…


この5万ルピアで「クプクプ・マラム」さんと遊んだら、
5分だけで5万ルピアなくなるし、

そうだ!おまけに身体も疲れるし…


お米買ったら、皆がお腹膨れて、喜ぶよね~~
そうそう、子供が”学校へ持っていくカバンほしい”
って言ってたなぁ


と自分の中で、 
善良な答えを見つけた「ワヤン」 

私はここで質問します

「ワヤン、クプクプさんと遊ぶのは5分だけ?
5分しかアカンの?」

ワヤンは意外な顔して
「えっ、それって
…だいたい5分位なものでしょ?
わたしはいつも”5分”ですが…

私も意外な答えに
「へぇ~~~!ワヤンはいつも5分だけなの?
そら、ヤギやでぇ~~~~」メェ~~~

そうこうしている間に、
自分だけ”美味しいめ”をした「コマン」
風呂上りみたいな顔をして戻ってきました


ワヤン
「コマンさんがね、私達に”どうだった?”と聞くんです
わたしはちょっと困りました…
”女の人と話していただけ”と言ったら
「コマン」さんは
”えっ~~~!どうして~~?!もぅ~~信じられない!”
って怒るんです」

「もう~ わたしとデワさんは
ほんとうに”アホ”です!」

それ以来ふたりは一度も
”サヌールのカラオケ”
には行っていません

ご注意 
今では5万ルピアでは「クプクプ・マラム」さんとは遊べません
最低でも10万ルピアです…それでも1400円…怖いですね!

20070621190205.jpg
↑彼女達は「本文の内容」とは、なんら関係はありません




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【2007/06/21 19:30】 | 未分類 | コメント(8)
”デワ”を探して!…
「あれ、デワは?」

と言って始まるデワ探しは、
ラグラグでは日常茶飯事のできごとです

「あれ…さっきまでそこにいたのに…」

「どうせ、お隣でしょ」「向かいのコーヒー屋でしょ」

他のみんなは
「どうせ…○○でしょ」と真剣に取り合ってくれないほど
デワがいなくなるのは
”まいどまいど”のことなのです。

普段は、まあそれでもいつか現れるので、
私達は「もう~~デワは!」でやり過ごしていますが、
これがお客さんがいて、さあ出発!
という時でも肝心のドライバーがいなくなるのには
腹が立ちます!

「すみません。ちょっと待ってください」
とお客さんには笑顔で頭を下げながら

みんなで必死で手分けして探しまくります。
私達は頭にカーッと血が上って
”デワのやつめ!絶対許さないからな!”

こういう人っていうのは、肝心な時に携帯の電源入っていなかったり、
オフィスに置いたままだったりで、
いっそう私達をパニックに陥れるんですよね

暫くすると涼しい顔で戻ってきます
私達の怒り心頭の顔を見て、
慌てて走ってきます
「シャツが臭かったので、部屋に帰ってマンディ(水浴び)していました…」
「散髪行っていました…」
20070616010531.jpg

「椰子の実を、取りに行ってました…
へへへ…ジュース飲みます?」

どうも、じっとしていられない性格のようです


私達はデワと付き合って(一緒に仕事して)10年たちますが
ずーっとこのまま,直りません

どんなに叱っても、ミーティングで攻めても、
罰則与えて「給料から差し引くよと脅しても
平気なんです。

そんなんで直っていたら、警察は要らん!…のような次元の話
(医者は要らん!…かぁ~?)

何でも子供の時どこかから落ちて頭を打ったとかで、
少々何かがちょっと足らなくなったと…いうことらしい。

初めて、デワがお父さんに連れられて、
オフィスに来た時の事です
…デワ20歳のときでした…
「給料は少しでいいので、とりあえず働かしてもらえませんか」
と頼みに来られました。

小学校の校長先生をしてはるお父さんは
品格があって、丁寧な話し方をされます

「この子は長男で家の跡取りなんです。
いい子なんですが、
まあ、アホちゅうか、社会を知らんのです。
ジャカルタの大学へも、なんとか入れたのですが、
(…どうやって、入ったのやろう????…)
1年もしないうちに逃げ帰ってきましてね。
どこへ入れても、続かずすぐ逃げ帰ってるので
私達も途方にくれています」


その当時オフィスで仕事をしていた者の
「知り合い」でもあり、断りきれず
まあ、これも人助けかと思って、
試しに働いてもらう事にしました。

面倒見のいい兄貴分のワヤンが世話を焼きます。

しかし、1日働いただけで、
実家のあるバングリに逃げ帰ってしまいました。

バングリ>…はウブドから車で30~40分程、
キンタマーニ方面に北上した
バトゥール山の山裾にあり、比較的標高も高く、
バリで最も気候のよい町といわれています。

20070616010610.jpg
↑バングリには壮麗な石彫りに飾られた”クヘン寺院”もあります


お父さんから
「すまんこったです。家に戻っております」

保育園児のようです。

ワヤン保育士が迎えに行きます

お父さんに促されて、デワは渋々ワヤン兄ちゃんと一緒に
ウブドへ戻ってくるのですが、
途中のサヌールでトイレ休憩した隙に
いなくなり、
ワヤンサヌールのビーチを探し回ります


屠殺場へ送られる牛さんのような心境なのでしょうか?

トボトボとビーチを歩いているデワを発見
一言も話さないデワと並んで歩くワヤン

歩いては、踵を返してターン、
また歩いてはビーチに腰を下ろして遠くを眺めたり、うつむいたり
デワの横でワヤンは辛抱強く付き合います。
朝10時から夜の8時まで、
ずーっとサヌールのビーチでそれを繰り返したのです
20070616011041.jpg
↑ご苦労様!ワヤン


ワヤンは今でもその時のことを振り返って話します

「あの時のことは忘れません。
バングリからウブドへ戻ってくる時、
デワさんはすごくいやそうだったので、
少しサヌールのビーチで散歩しながら話そうかと思って、
トイレに行ったんです。
出てきたらいないでしょ…私はパニックになりました

ずーっと何も話さないし
”ウブドへ帰ろう”と言ったら
また歩き出すし、ふたりで黙ったまま
サヌールのビーチを行ったり来たり、進んで戻って…

気が付いたら辺りは真っ暗になっていました」


20070616011018.jpg



「それでね、次の日
鏡を見たら私もデワさんも日に焼けて真っ黒になっているんです
ハハハ、…びっくりしました」

といって笑うワヤン

こうしてデワは、
無事ラグラグの名ドライバーとして
日夜仕事に励む?ようになりました



初めてのレストランなどへ連れて行くと、
自分で決められません
必ずワヤンが注文するまで待って、
ワヤンのものと同じものを注文します。

そんなおさな子のようなデワですが、
彼の持つ裏や策略のない
シンプルさや、優しさを
私達ラグラグのみんなは
彼のことが大好きなんです

”えっえっ!え~~~~~?”
青くなったり赤くなったり、ヒヤヒヤ、ドキドキさせられるデワですが
彼のキャラは癒しキャラ

DEWA1.jpg


いまではもう31歳のおっさんです。

デワ!出かけるときは、行き先を言ってから出なさい!



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【2007/06/16 01:36】 | 未分類 | コメント(8)
一千年前の世界に…”タイムスリップ”
”クボ・イワさん”の伝説の
悲しい結末に、気落ちした心を奮い立たせ、

山の谷間の岩壁に彫って創られた古代遺産
”グヌン・カウィ”の奥にもう少し入ってみます

パクリサン川の岸辺に辿り着くと
その横に7mの大きな岩肌に刻まれた
4つの大きな石の神殿がそびえています

20070610222758.jpg
↑ ”アナ・ウンス王”の4人の王妃のチャンディ


この王妃たちの墓は、岩の表面を切り出し、
あたかも1個の建造物のように造られています
それは世界的に有名な
インドの”アジャンタ遺跡”や”エローラ石窟”と同じ様式で
かなり完成度の高い芸術品だといわれています


それは、まだヒンズー教が広まる以前から
インドの影響がインドネシアに色濃くでていた事を示す
貴重な遺跡なのです。

もう少し離れたところに
5つのチャンディが彫られた「王家の陵墓」もあります

その周辺には仏教僧によって造られた修行庵があって
ここは履物を脱いで入らねばならない聖域

小さな狭い門をくぐると
そこはまるで石の時代を彷彿とさせる世界
20070610222922.jpg



ざらざらした、湿気の多い石床の上を素足で歩きます
靴を履きなれた私の足の裏と、
この湿った石とは、しっくりこなくて
なんだか落ち着きません


ワヤンが「ここで少し座って瞑想しましょう」て
お線香に火をつけます

岩の壁に囲まれた狭苦しい空間の
なんとも不安定な石の床に正座して
目を閉じていると、
はるか遠い昔
同じ場所で修行僧が心を静かに整えて
座っていた気が自分の中にも流れ込んでくるような
不思議な感覚がしてきます

20070610222949.jpg


上を見あげると、真っ青な空に白い雲が清らかに浮かんでいて
岩肌のコケの色合いと、その空の風景が
妙に、原始の時空をリアルに感じてしまうのです


時々お坊さんがやってきて、聖水をかけてくれます

1千年もの時を経て、岩に閉じ込めた雨や風の音が
そして、その時代に生きていた人達の息遣いが
閑散とした風景のなかから聴こえてくるようです

20070610222837.jpg



修行庵の小さな門を出てサンダルを履いた瞬間
タイムスリップした世界から戻ってきたようでした

もと来たあの長い階段を
”やっぱりきついわぁ~
フゥ~フゥ~ゼェーゼェー”

言いながらのぼっていると
男の子が、私の目の前に
竹細工のおもちゃを、そっと差し出してきました
みやげ物として売りたいのかと思ったら

20070610223023.jpg


うれしそうに
「お父さんに作ってもらったんだよ」って




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【2007/06/10 22:46】 | 未分類 | コメント(9)
後編”クボ・イワさん”の伝説
前回の”クボ・イワさん”の伝説の続きです


前回のあらすじ…

子供のできない夫婦が
”子供が授かりますように”と
あらゆるお寺を廻って祈った願いが叶えられ
男の子を授かりました
それが”クボ・イワ”です
”クボ・イワ”はびっくりするほど大食いで
またたく間に、大きくなって”巨人”になってしまいました。
”クボ・イワ”は心の優しい力持ちですが、
あまりにもたくさん食べるため、
家にも村にも、だんだん食べ物がなくなってきたので
困り果てたお父さんは
”クボ・イワ”を連れて森へでかけ
大きなバンニャン樹を切り倒し、
彼を木の下敷きにしてしまうのです。
お父さんは村へ帰り、
「息子が木の下敷きになって、死んでしまった!」と
告げます

そこへ息子が
明るい声で「おとうさん、この木をどうしましょう?」と
父親が切り倒した大きなバンニャン樹の木を抱えて帰ってきたのです


20070607001513.jpg


…ここからその続きです

お父さんは、またまた困り果てます
自分の力ではとても手に負えません
そこでお父さんはジャワ人
「このままでは、村まで食べ物がなくなって
みんな餓え死にしてしまう
何とか助けてもらえんじゃろうかの」
と頼むのです

ジャワ人”クボ・イワさん”
に告げます

「ジャワで水がなくって困っている所があるんだ
それで井戸を掘ってくれる人を探しているんだけど、
おまえさん、行って手伝ってやってくれないかね~」

と頼むのです

心の優しい”クボ・イワさん”
「はいはい、いいですよ。では行ってきま~す
早速海を歩いて渡って
”ジャワに井戸を掘りに”行ったのです。

道具は何もいりません。
爪さえあればじゅうぶんでした。
”クボ・イワさん”
せっせ、せっせと
ひたすら爪で井戸を掘り続けます

せっせ、せっせ、・・・・

あっ!水が出た~~~!!

"クボ・イワさん”
「水が出たよ!水が出たよ~~~!」と大喜び

その時、穴の上から大勢の人が
砂や砂利のつまった袋を
井戸の中にほうり込みました…


… ”クボ・イワさん”
こうして井戸の中で死んでしまいました

ワヤンからその話を聞いた私達は

「なにぃぃ~~~~~~~!」
「そりゃ、ないんじゃないの
えらく憤慨します

「お父さんも、お父さんや!子供ほしかったのに、そら、ないで!」

伝説です。ただのお話です…分かっていますが

つい熱くなりました

20070607001151.jpg
↑”伝説”によると、巨人”クボ・イワ”が爪の先でひっかいて、一晩で寺院などの石像を造ったといわれていす。


見ると、ワヤンは本気で困った顔しています

「…わたしはねぇ…この”クボ・イワさん”のお話ね、
バリの人は、みんな知っている話なんです…
…う~~ん…でもねぇ~、この話ほんとうかな~~~?
そんな大きな人、いたのかな~~?
海を歩いて渡るなんて…ほんとうかな~~??


真剣に悩んでいます…ワヤンさん

一千年も前の伝説です

でも、話し始めは
「 ”クボ・イワさん”はね
ブラバトゥ村で生まれたんです。
ほら、知っているでしょ、前に行った大きな滝のある村です」
って

まるで知り合いの人みたいに…
ついこの間まで生きていた人の事みたいに…
そんな話し方していた癖にぃ~~

とかく”伝説”というものは残酷で悲しいお話が多いですね

心の優しかった”クボ・イワさん”
いまも多くのバリの人達に愛されているそうです

でも子供達に「あまり食べ過ぎると”クボ・イワさん”みたいになるよ」
戒めの言葉としても使われているんですって

…次回は”グヌン・カウィ”の奥にもう少し入ってみます


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【2007/06/07 00:16】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(7)
”クボ・イワさん”の伝説…”グヌン・カウィ”
「グヌン・カウィ」
前回でもちょっと紹介しましたが、
岩山に彫られた遺跡で、

「ワルマデワ王朝」第6代「アナ・ウンス王家」の
お墓
として造られたもの
20070602010948.jpg



タンパクシリンという町は、
10~14世紀、ペジェンを中心に栄えた
その「ワルマデワ王朝」
領土だったので、
この付近には「グヌン・カウィ」も含め
たくさんの遺跡が残っています

土産物屋が立ち並ぶ通りを突き当たると
小さな入り口があります。

20070602001741.jpg


入り口の門を抜けると
美しいライステラスの風景が広がり
長い石段が渓谷の底に向かって続きます

「えっ!あの下まで降りるの!」
帰りの上りを想像して
一瞬ためらうほどの なが~い石段です
350段だそうです

これで納得!
足腰の弱い人には、かなりハード!!
一般の観光客があまり訪れないはずだわ!

よく言われますよね。
遺跡があるところは、
結構過酷な場所にあるって・・・


そう言い聞かせながら長い石段を下りていきます
長い石段に沿っても”みやげ物屋”が並んでいます
20070602001804.jpg
↑椰子の実の殻に、黙々と精密な模様を彫る職人さんの姿は美しかった(ランプシェードです)

眼下に広がるライステラスや渓谷の美しさ
小鳥のさえずり、のどかなアヒルの群れ、
青く澄んだ空に爽やかな風、

”パクリサン川”の清らかな水の音
あの小さな入り口の門から中の世界は
ちょっと別世界です


20070602001828.jpg



最後の石段を下りる道に岩をえぐり抜いた狭い門があり、

ラグラグのワヤン
「見てください。
これは”クボ・イワさん”が爪で引っかいた傷なんです」


岩の壁には
"クボ・イワさん”が爪で引っかいたとされる
傷が横長に伸びていました


ワヤンという人は誰にでも「・・さん」を付けます。

「ジゴロさん」「夜の蝶さん」「ヤクザさん」などなど…

それで”クボ・イワさん”って誰よ?

ここで、ワヤンが話してくれた
”クボ・イワ”さんの悲しい伝説

昔むかし”ブラバトゥ村”
お金持ちだけど、
子供のできない夫婦がおったそうです。

二人はあらゆるお寺を廻って、
”子供が授かりますように”と祈りました。

その願いが叶い、やっと男の子を授かったのです
20070602001939.jpg
↑ ”クボ・イワさん”の生まれた ”ブラバドゥ村”には大きな滝があります


しかし、その男の子
”恐ろしいほどの量のご飯を食べ”
またたく間に、大きくなって”巨人”になってしまいました。

彼の名前は「クボ・イワ」
身体は馬鹿でかいけど、心の優しい力持ち

20070602001909.jpg
↑”パクリサン川”ちょっと見えませんが、この手前の石の上には”クボ・イワさん”の足跡が付いていると…ワヤンが言います


彼の食事は家族だけではまかない切れなかったので、
両親は村の人達に
「お願いします!お願いします!」
と頭を下げて”クボ・イワ”のための食べ物を
手助けしてもらうよう頼みました

村の人々も”クボ・イワ”のため
炊き出しをせっせと運びます

だんだん家にも村にも食べ物が底を尽いてきて
困り果てたお父さんは
”クボ・イワ”殺してしまおうと考えます

ある日 ”クボ・イワ”を連れて森へでかけ
そして、大きなバンニャン樹を切り倒し、
彼を木の下敷きにしてしまうのです。
20070602001925.jpg
↑巨大な”バンニャン樹”


お父さんは村へ帰り、
「息子が木の下敷きになって、死んでしまった!」
告げます

そこへ息子が
明るい声で
「おとうさんこの木をどうしましょう
父親が切り倒した大きなバンニャン樹の木を抱えて帰ってきたのです

…続きます…スンマセン



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【2007/06/02 01:00】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(8)
バリの空に星は満ちて


神々の島「バリ島」に魅せられて! 神様の事、レアック(おばけ)の事、バリには不思議がいっぱい! 温かい大自然と調和するバリの人達の自然な生き方。 輝く笑顔がある

プロフィール

ラグラグ★いつ子

Author:ラグラグ★いつ子

初めての海外旅行が衝撃の”インド”
地の底を見たような、カルチャーショックを受けつつインドに惹かれて通いました。
何故かそのまま自然に、インドからバリ島へと導かれるようにこの地を踏んでいました。

”ああ、ここは天国やわぁ!”

気が付いたら何かに背中を押されたように、バリの人達とツアー会社を始めて10数年。
いつの間にか、バリの奥へ奥へと入ったまま、もうここは紛れもない私の場所なのか・・・

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