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『マス村』工芸の生産状況視察
『マス』は15世紀以来の伝統を持つ
木彫りの村です。
比較的大きなお店は街道沿いにたくさん並んでいて、
なかには国宝級の有名な彫刻家の作品もあります。
20070214113130.jpg


その中には、ん百万円、ん十万円もする作品もあります

『マスの村』はその街道からわき道に入った
田園風景が広がる素朴な村です
家々の軒先で家族揃ってや、
職人が集まって木彫りに打ち込んでいる姿に出会えます
20070214113316.jpg
   仕事するお母さんの横でスヤスヤ眠るあかちゃん
          なんとも、ほのぼの…


この家では家族と職人さんが一緒になって、
オーダーされた
トッケーをそれぞれが分担して作っています。
20070214122404.jpg



*トッケーはインドネシア語、英語で:ゲッコーと言います
バリ名物の体長30cm位の大型ヤモリ
夜、部屋に遊びに来ては突然おっさん声で
エェエエェエェ~~~トッケィ~トッケィ~トッケィ~~~~
と鳴くあいつ…です 
気をつけないと、寝ている頭の上からピィシャ~ンっと
…あいつのオシッコはネバネバで臭い!


お客様の先生が、
ワヤンに
1日どれほどの数を仕上げるのか?
雇われた職人さんの賃金はおよそ幾らくらいなのか?
ひとつの仕上がった木彫りは幾らで買い取られて、
雇い主はどれ程の儲けがあるのか?

などの質問をされます。
ワヤンは一生懸命その工房の持ち主に質問しては
答えています。
20070214113250.jpg


…私は先生の顔の表情を探りながら、
ワヤンの言葉で理解されているか、
なんのこっちゃ???と思われてるか
内心ハラハラ…ハラハラ…

この”トッケー”ひとつ7千ルピア(90円)で買い取られていきます。
職人さんには
ひとつ仕上げて支払う賃金は3~4千ルピア(40円~)。
材料の木や色づけの塗料などの値段を差し引いて、
雇い主の儲けは、ひとつに付き1千ルピア(13円)!
なんだか、ため息が出ます…はぁ~~~~~


こちらの工房では、
何人もの職人さんが集まって
ひとつ仕上げれば幾ら、または1日働いて幾らの賃金を貰うなど
選んで仕事をしています。
20070214113304.jpg


だいたいの質問のパターンを読み取ったデワが、
先回りして、職人さんに聞いてきたようで、
先生が「ここではだいたい1日の賃金は幾ら位なんでしょうね?」
とワヤンに尋ねられたら、
横からデワが、すかさず
「3万ルピア(400円)です。私、今彼らに聞きました」
得意そうに答えます
dewa.jpg



ワヤンは内心・・・・のよう…

ワヤンも元々は木彫りの職人さんでしたし、
家族の親戚も皆一応木彫りの仕事に携わっています。

そこでワヤンのファミリーの中で
トップクラスのアーティストと言われる
ワヤンのおじさんに会いに行きました。

”お~~なるほど!見るからにアーティストだ!”
というサイババ風貌のおじさん。

私達がドヤドヤ押しかけても、一向に動じることなく
黙々と彫刻に専念しておられる。
20070214113346.jpg



このおじさんの彫る彫刻は
1ケ月または2ケ月、時には3ケ月をも費やして
精密で大きな芸術作品を仕上げていきます
20070214113359.jpg
    おじさんはこんな”何でも屋”もやっています


殆ど、ヒンドゥー教の神話や
古代インドの叙事詩の一節を題材にしたものが多いのです
20070214113229.jpg


3ケ月を要した作品は日本円でおよそ、
20万円もの値が付けられます

私達は一斉に尋ねました
「本当にそんな値段で売れるの~~??」
「誰が買うの?」
「どういう流通経路でそれは買っていかれるのか?」

このおじさん、私達の日本語判っていたら
”な、なにを。。。失敬な!
私の作品にその値打ちを見ない。とおっしゃるのか!”と
きっと、言ったかな…


この作品は古代インドの叙事詩
「ラマヤーナ」のストーリー
あのケチャダンスで演じられるラーマ王子とシタ王女の恋物語の一節

王女シタが魔王にさらわれ、
ラーマ王子に助け出されるまでの間、
シタ姫が魔王の側で過した何日間の日々のことを
「本当はその間に何があったのだ!」
と王子が嫉妬して王女に問い詰めているシーンを
彫り上げたそうです。
20070214122342.jpg



そうか、おとぎ話の結末はいつもハッピーエンドで、
王女と王子は結ばれて”めでたし、めでたし”と
思っていたけど、そんなリアルな揉め事もあったんだ!
と初めて知りました


「わぁ~まさに芸術家ってタイプね」
「売れるものを作るのではなく、
作りたいものを作っているんだね」
「周りでこんなにうるさくしていても、
寡黙でニヒルだしね」

ワヤンの質問にも作品に取り組みながら、
ぼそぼそと、表情も変えずに答えているおじさん。


みんなが「かっこいいね!」って褒めちぎっています。

私も”へぇ~~ワヤンの親戚にもこんなクールな人がいたんだ~”
と感心しながら
無表情だけど、味のあるおじさんにカメラ向けて、
「おじさん、写真!」って叫んだら
20070214113333.jpg

”わぁ~!やっぱりワヤンのおじさん!”


後日わたしはちょっと気に掛かることがあって
ワヤンに聞きました

「ねえ…ワヤン,マスの村の木彫りの職人さんは
だいたい1日3万ルピアもらうのでしょ。
ということは25日働いたら約75万ルピア(1万円)の給料ということになるね。
本当にそんなに貰うの?」

職人さんの賃金って
てっきり低いものだと思い込んでいたものですから

ワヤンは言います
「はい、そうですよ。
時々もっと頑張る人は、もっとたくさん稼ぎます。
あの人達は、お金は持っています。
でもね、
どこにも行かず、違う服も着ず、違う世界の人と話もしないで
毎日あそこで木だけ彫っています。
私もラグラグで働く前は、毎日木彫りが仕事でした

もしガイド辞めたら、またあそこで木を彫るでしょうね。

でも今はラグラグでガイドを一生懸命がんばります。
外に出て、色んな人と話すのは楽しいです。
知らない事経験するのも楽しいです
お客さんが喜んでくれる顔を見られるのも嬉しいです。
だから私はラグラグのガイドの仕事が大好きなのです」

お給料の事で引け目を感じている私が
それとなく質問したことに
そんな答えで気遣ってくれるワヤン。

あなたは「かなり日本語の上手なガイド」には
ちょっと足らないけど、
”ガイドの心を持ったガイド”
バリのなかであなたが一番よ!!

ありがとうね!



いつも読んで頂いてありがとうございます!
”ポチッ”もヨロシクお願いします♪



【2007/02/14 11:55】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(4)
<<1日だけのお供え物”チャナン” | ホーム | 日本語のかなり上手なガイドを探して!>>
コメント
ワヤンのおじさんの表情、最高!!
ベストショットやね。
新聞紙かけて寝てる赤ちゃん、可愛いわ。
木彫りで作ったみたいね。
バリの人は器用ですよね。
あのワヤンも木彫りしてたとは知らなかったわ。
【2007/02/15 23:35】 URL | benidori #-[ 編集]
★Benidoriさん

 コメント、まいどおおきに!です
”ワヤンのおじさん”のフォト、あの顔向けられた時、笑った笑った…
なんでバリ人って、
あんなに天然でオモロイのやろう~~

バリってオモロイ事好きの、
Benidoriさんの欲求を満たしてくれる場所でもあるよね…
【2007/02/16 12:00】 URL | ラグラグからBenidoriさんへ #-[ 編集]
7月マス寺院の祭礼でこのワヤンのおじさんという方の姿を見かけました。
しりあったバリニーズに
「この人は導師か?」と聞いたところ
「いやゲージュツ家だ。だからアタマ オカシイ…」と言ったので、
あははアタマがおかしいのか…と思ったがアタマの髪がオカシイと言う意味だったのね。この写真の笑顔をみて、失礼なカン違いをしたと反省しています。アハハ
   
【2007/07/20 15:06】 URL | ojisannd #-[ 編集]
ojisanndさま

 面白いコメントありがとうございました
一見…紙一重の風貌ですものね。
でも私のブログで「誤解」が解けてよかった!です。おじさんも喜んでいる事でしょう
【2007/07/22 21:41】 URL | ラグラグから #-[ 編集]
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バリの空に星は満ちて


神々の島「バリ島」に魅せられて! 神様の事、レアック(おばけ)の事、バリには不思議がいっぱい! 温かい大自然と調和するバリの人達の自然な生き方。 輝く笑顔がある

プロフィール

ラグラグ★いつ子

Author:ラグラグ★いつ子

初めての海外旅行が衝撃の”インド”
地の底を見たような、カルチャーショックを受けつつインドに惹かれて通いました。
何故かそのまま自然に、インドからバリ島へと導かれるようにこの地を踏んでいました。

”ああ、ここは天国やわぁ!”

気が付いたら何かに背中を押されたように、バリの人達とツアー会社を始めて10数年。
いつの間にか、バリの奥へ奥へと入ったまま、もうここは紛れもない私の場所なのか・・・

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