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『ヤング・アーティスト』の誕生
今日は『バリ絵画』に新しいスタイルが生まれた
ちょっといいエピソードがあるので
紹介したいと思います

 1960年代”アーリー・スミット”という名のオランダ人画家が
バリに移り住んできました

ある日彼が庭でスケッチをしていた時
一人のバリ人の少年が
スミットの描く絵を横でじーっと眺めています

やがて少年は黙って地面に絵を描きはじめたのです
スミットが紙と絵の具を与えたら、
目に映る周りの家や森や木をはっきりとした線で描き出し、
驚くべき素晴らしい色彩感覚で色を塗って
仕上げていきました。

それはスミットがそれまで見てきた”バリの絵”にはない
鮮やかな色調のまったく新しい感覚の絵だったのです

アーリー・スミットはこの少年の才能に驚き、
もっと描くようにすすめました。
しかし少年の父親は
アヒルの番をする者がいなくなるから、
絵なんか描かせている暇はない、と反対します。

そこでスミットは少年の父親に
”アヒル番”を雇うためのお金を払うということで
父親の許しを得る事ができました

少年は来る日も来る日も絵を描き続けます

スミットの目に狂いはありませんでした。
少年の才能は、またたく間に芽を伸ばし
父親に牛を買ってあげられるほどの絵描きになっていきます

これをきっかけに
スミットは子供達を対象にした絵画教室を開き、
少年はまわりの子供達をさそって絵のグループを作り
活動の輪が広がっていきました
子供達は伝統的な手法にとらわれず思いのままに色を使い
自由な発想で絵を描きます
多くの若い画家がプロとして生まれ、成功をしていきました。
20070228181447.jpg



スミットが与えた
紙と絵の具と
少年の代わりに雇う”アヒル番”のためのお金、
たったそれだけでしたが
一人の少年のなかに眠っていた才能が
芽を吹き、花を咲かせ
力となって沸き起こり
のちにバリ絵画に新しい大きなうねりをもたらしていったのです
20070228181518.jpg


『ヤング・アーティスト・スタイル』という
新しい絵画の波が訪れた瞬間でした。


kaiga3.jpg


先日友達があるサイトに
「西アフリカのコートジボアールで
たくさんの少年がだまされて売られてきて、
「奴隷」として働かされている

若者や子供が、軍隊へ強制的に徴兵され
小学生ほどの年齢の子供が誘拐、脅迫、暴力を受け
兵士として使われている」

という記事を掲示板に載せられたのを読みました


また下記の内容は
ケニアでHIV/AIDS事業に取り組んでおられる友人からのメッセージです
「チャイルド・ドクター…NPO国際医療協力機構」

「あなたが夜10時に寝て、朝6時に起きるまでに、
ケニアでは、エイズで32人の子供がなくなります
予防も治療もできる病なのに…」
一人でも多くの人に世界の現実を知って頂きたいと、
現場から現状を発信し続けておられます


世の中には
物を与えられすぎて
自分の生きる道さえ自分で選べない子供たちもいます

紙1枚と絵の具を与えられだけなのに
ひとりだけではなく、二人三人と
周りの子供達の潜んでいた力まで呼び起こし
大きな力となって新しいものを生み出すエネルギーを得た
子供たちもいます

片や奪われるばかりの悲惨な子供達が
世界の至るところで、
私達の目に触れないところで
想像できないほど過酷ななかで
叫び声をあげている子供たちがいます

輝くはずの原石なのに
咲くはずの花の芽なのに…

私は単純に「子供たちに、紙や道具を与えよう!」
とだけ言っているつもりはありません

どんな環境であっても
子供のなかには無限の可能性を秘めた才能や力をもっていて
見つめる目の先には溢れる好奇心があります
そして動物的な生きる力を持っています


でも子供だけでは生きていく力は足りません

私達大人は
子供のなかにある力を見つけ、
見つめている目の先にあるものに気づき
引き出していける役割を持っています
そしてそれを育て、守っていかなアカンと思うのです

こんな思いで

次回の『アユちゃんの絵』を紹介する前に
『ヤング・アーティスト・スタイル』の誕生のエピソードを
書きたくなりましたので

20070228182448.jpg





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【2007/02/28 18:36】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(2)
<<『アユちゃん』と絵 | ホーム | 『アユちゃん』とウブド芸術>>
コメント
何だかとても身につまされた気がします。
私ね、美術の教員だったんですよ。
大学卒業してすぐですけどね。
公立中学なんですが、生徒が覚せい剤所持でラブホテルで捕まったり、先生が生徒に殴られて血だらけで職員室に駆け込むような荒れた学校での勤務でした。
私自身も学校にロングブーツを履いてきた生徒を注意したら逆恨みされてアイスピックを鼻先に突きつけられて脅された経験もあります。
たった4年だけの教員生活ですけど、色々失敗していて、苦い思いがたくさんあります。
教員を辞めた後も、教え子が私の自宅に絵を習いに来たり、今も年賀状をくれたり、良かった事もたくさんあるのですが、今思うと私ではあの子たちの持つ本来の能力を伸ばしてやれなかったなって後悔がたくさんあるんです。
次回のアユちゃんの絵、楽しみにしています。
【2007/03/03 02:01】 URL | しゃお #-[ 編集]
☆しゃおさん

 ステキなコメントありがとうございます♪
私の言いたかった事を具体的に表してもらったようです。
荒れた思春期の子供の指導は、
さぞ苦悩の日々だったでしょうね…
お察しします。
自分の子供でも手を焼くのですから
私も含め世の中の親や、子供に携わってきた人達は、
今思えば、悔やまれる事いっぱいです
でもこういうことは意図して出来上がるものではなく、なにかとなにかが作用したり、混ざり合ったりして
生まれる化学反応のようなものでもある気がします…ね。
だから素晴らしい!
【2007/03/03 10:08】 URL | しゃおさんへ #-[ 編集]
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バリの空に星は満ちて


神々の島「バリ島」に魅せられて! 神様の事、レアック(おばけ)の事、バリには不思議がいっぱい! 温かい大自然と調和するバリの人達の自然な生き方。 輝く笑顔がある

プロフィール

ラグラグ★いつ子

Author:ラグラグ★いつ子

初めての海外旅行が衝撃の”インド”
地の底を見たような、カルチャーショックを受けつつインドに惹かれて通いました。
何故かそのまま自然に、インドからバリ島へと導かれるようにこの地を踏んでいました。

”ああ、ここは天国やわぁ!”

気が付いたら何かに背中を押されたように、バリの人達とツアー会社を始めて10数年。
いつの間にか、バリの奥へ奥へと入ったまま、もうここは紛れもない私の場所なのか・・・

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