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バリ芸能は神様への捧げもの 
ずーと、ずーとその昔、
地震が大地を揺すぶらせる
山がすさまじい音を轟かせ火を噴く
海の水が押し寄せてくる
空に雷光が走り、雷が鳴り響く
自然がまるで生き物のように荒々しく人々を襲う

これらの自然現象の恐怖や不安に身を震わせていた頃
人々はこの宇宙は神と魔物によって統治されていると
強く信じていました

人々はひたすら神に祈り
災いをもたらす魔物をお供え物でなだめすかしながら
宇宙の秩序を、なんとか保とうとしてきました
20071012191209.jpg



そこで生まれたのが音楽と舞踏です


舞踏は神様に喜んでもらうため
そして悪霊を追い払うためのものでもあり
人々の娯楽でもありました


ウブドやプリアタンなどで毎晩催されている
バリ舞踏は観光客むけの新しい芸能なのです。
IMG_1552.jpg



昔は呪術的な儀礼であったのが
しだいに演劇的なものが加わって
いまや鑑賞用として娯楽性の高い芸能として
私達の目に触れるようになりました

バリの舞踏は、宗教性の程度によって、3つに分けて考えています
(ちょっとお勉強)

◆宗教儀礼として踊るものを”Walli…ワリ
(Walliとは”捧げもの”という意味で
Baliという島の名前もWalliという言葉が変化したという説があります)

Walliには
…男の子達が槍を持って踊る戦士の踊り「バリス」や↓
baris.jpg


天女が2人の女の子に憑く「サンヒャン・デダリ」
火の中を歩き回る「サンヒャン・ジャラン」のように
動物霊が憑いた踊りもあります

*”サンヒャン”は神様、”ダデリ”は妖精とか天女
”ジャラン”は道とか歩くという意味です

IMG.jpg

↑トランス状態で火の中を素足で歩き回る”サンヒャン・ジャラン”

これらは催眠状態に入って踊る、宗教儀式のひとつで
土着のアミニズム(精霊崇拝)の色が濃いものです

◆物語性を持って、奉納舞いとして行われる舞踏を”Bebali…ブバリ
…バロンとランダの善悪の闘い「チャロナラン」もそのひとつです…

barong02.jpg

↑悪魔払いの舞踏「チャロナラン」が起源の「バロン・ダンス」
*”バロン”の味方の兵士たちが、”魔女ランダ”に魔法をかけられ自ら短剣で胸を突いてしまうシーン

◆それと、宗教儀礼とは離れ、
純粋に観賞用、娯楽用として上演される踊りを”バリ・バリアン

きらびやかな衣装で愛くるしい少女たちがトランス状態になって踊る
「レゴン」
20071012191924.jpg


バリでもっともポピュラーな「ケチャ」などがあります
IMG_1714.jpg

↑”ジュンジュンガン村”のケチャ
…ウブド街中から結構離れた場所にあるジュンジュンガン村は
素朴な、たった200人ほどの小さな村なのに
100人余りで構成された「ケチャ」を披露してくれます
なかなかの見ごたえがあります

このようにバリの舞踏は
3つに分けられています

IMG_1542.jpg

↑質の高い舞踏団がいくつも組織され、ウブド周辺では毎晩定期公演が催されています
…ウブド王宮前の入り口
(開演も中ごろになって、この周りでウロウロしていると
「入って見なさい」と快く中へ入れてくれる、親切なおじさんたちです)

私達がウブド王宮やその周辺の
寺院や集会所などで鑑賞できるのは
宗教儀礼の”ワリ””バブリ”がルーツになって
娯楽用に創作された
ダイジェスト版ということですね

bv281.jpg

↑聖なるものの象徴”バロン”、常に魔女”ランダ”と対立しながら拮抗しています

バリの芸能は単なる伝統芸能ではなく
今もなおかつ宗教儀礼として
しっかりバリの人達の日常生活のなかに生きています



しかも素晴らしいのは、
田んぼで仕事をしている農民や、
ホテルで働く従業員や、お土産やさんのおじさんなど
ごく普通の人たちが、
仕事を終えた後に衣装を着替え
夜の寺院や集会場で、
農民芸を超えた演奏や踊りを披露してくれるのだから
おそれいります

そのへんで”わっは、わっは”と笑っている普通のおじさんが
ひとたび”バングル(撥(バチ)のようなもの)”を握って、
ガムランを叩きだすと
複雑な旋律を刻み
周りの空気を黄金に染めるような「神の音色」を奏でます

20071012191824.jpg


田んぼから帰ってきたお百姓さんが
衣装に着替えて舞台で踊りだすと
まるで宙を舞うような流麗さと
雄々しさを併せ持つ舞の姿に
近寄りがたいほどの神聖さを漂わせるのです


20071012191725.jpg


それでいて「自分は特別なダンサーだ」とか
「音楽家だ!」「芸術家だ!」という意識はありません

世界的に有名な演奏者も踊り手も
口を揃えて言われます

演奏したり踊ったりしていると

「体の中から自然に手足が動き、
喜びや優しさが沸きあがってくる
”ああ、神様が喜んでくれている”と感じた瞬間
自然の神様から見えない力をもらいます

人々が喜び楽しんでいるのが伝わります
そして私は、もっともっと楽しいのです」


音楽と踊りは人々の心を豊かにしてくれます

バリ舞踏を観終えた私達は、
バリの闇夜の中で
精霊と悪霊の世界に足を踏み入れ
幻想を見たかのごとく、
夢見心地な余韻に、しばしボーっとしてしまうのです


バリの芸能は奥が深いです
ほんのちょっと、その流れを知ることで
舞踊芸術の神髄に触れることができるかもしれませんね



いつも読んで頂いてありがとうございます!
”ポチッ”もヨロシクお願いします♪


【2007/10/12 20:24】 | 未分類 | コメント(4)
<<「ケチャ・ダンス」で陶酔 | ホーム | 1日の終わりに歯を磨く…>>
コメント
はじめまして!
僕もインドとバリ島行ったことあります!
バリ島行った際、ケチャを見なかったのですが、やはり見ておいたほうが良かったでしょうか?
少し反省です・・・
【2007/10/16 14:44】 URL | すずき #-[ 編集]
★すずきさん

 はじめまして。コメントありがとうございました
インドとバリはどこか「バロン」と「ランダ」の関係に近いものがありますね
(この感覚私だけかな?)

あと2回ほど「ケチャ」の話
載せようと思っています。

その後無性に「ケチャ」を観たくなられたら、
再度バリへ直行してくださいね(笑)
【2007/10/17 11:53】 URL | #-[ 編集]
ふらふらっとこのブログを訪れました。
僕バリ好きです。特にウブドが好きです。

舞踏にはいくつかの意味があるのですね。
勉強になりました。ありがとうございます!
ケチャなんかは中学の音楽で習いましたよね。
衝撃を受けたのを覚えています。

ついでにポチッと応援しておきました。
【2007/10/17 23:44】 URL | 小谷 #-[ 編集]
小谷さん

 コメントありがとうございます。
そしてふらふらっと来て頂いて大歓迎です。

「バリが好きで、ウブドが好き」…嬉しいです
世界は広いのに、何故か惹かれる場所がありますね。
気楽に芸能が観られるウブドの夜、魅力的ですね
【2007/10/18 18:01】 URL | #-[ 編集]
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バリの空に星は満ちて


神々の島「バリ島」に魅せられて! 神様の事、レアック(おばけ)の事、バリには不思議がいっぱい! 温かい大自然と調和するバリの人達の自然な生き方。 輝く笑顔がある

プロフィール

ラグラグ★いつ子

Author:ラグラグ★いつ子

初めての海外旅行が衝撃の”インド”
地の底を見たような、カルチャーショックを受けつつインドに惹かれて通いました。
何故かそのまま自然に、インドからバリ島へと導かれるようにこの地を踏んでいました。

”ああ、ここは天国やわぁ!”

気が付いたら何かに背中を押されたように、バリの人達とツアー会社を始めて10数年。
いつの間にか、バリの奥へ奥へと入ったまま、もうここは紛れもない私の場所なのか・・・

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