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レアックの世界
コマンの義父さんが、更に話してくれたのですが、

ある男が真夜中
顔が前なのか後ろなのか分からないレアックと出遭ったそうです。

レアックはその男の持っている竹で出来たタイマツがえらい欲しかったようで、
怖がらせて奪い取ろうと思ったそうですが、
その男がなかなか手ごわいので、
しかたなくレアックは交渉に入って
「お前の欲しいものをひとつ言ってみろ。
そのタイマツと交換にお前の願いを聞いてやる」

男は考えた挙句、
「たくさんの女が欲しい」と言ったそうな。

その後、男はどこへ行っても、
必ず目ぼしき女性を手に入れることができ、
たくさんの妻をめとったそうです。

しかしその思い通りのものは長くは続かず、
家の中は喧嘩が絶えず、
結局すべてのものを失った。

という話をしてくれました。

「ネガティブな望みは手に入ったように見えても、
それは幻のようなもの。
望みが叶ってもすぐ泡のように消えるんじゃ」
とお義父さんは言いました。

バリの多くの人が何の疑いもなく、
見えないレアックの世界があることを当たり前と信じています。

monument.jpg

この石像は写真に撮っても、
時々写らないことがあるそうです

”ポチッ”もヨロシク♪



ワヤンから以前聞いた話ですが、

「私の友達がね、夜中の12時頃でしたかね…
車1台がやっと通れるくらいの、細い道を車で通っていたら
その前にヤシの実が並んで、道をふさぐ様に落ちていたんですって。

私の友達は通れないので、
車から降りてヤシの実をどけようとヤシを触ったとたん、
ヤシの実が”あーらっよ~!”て言って、走って逃げたんだって…
それ、怖いですよね」て言うので、

「えっ?誰が走って逃げたの?」と私

「ヤシですよ。ヤシの実。ヤ・シ!」

「えっ~~~、うっそ~~!
その人寝ぼけてたん、ちがうの?」


「ほんとう!ほんとうにあるんですよ。
レアックは何にでも形を変えることができるんですから・・・

私の別の友達も同じような事あったんですよ。
田んぼの水の様子を見に夜出かけた帰りしな、
ヤシの実が落ちていてね、
なんだかすごく喉が渇いていたので、
”こらいいや”ってヤシの実を割って、喉の渇きを癒そうと
ナイフを振り下ろしたら”アイタ!”とヤシが叫んだそうですよ」

なんともほのぼのとした、レアックのいたずらだ、と
その話を聞いたとき笑っちゃったけど、

本人は怖くて怖くって家に逃げ帰ってガタガタ震えていたんだって。
そのまま何日も熱を出して寝込む人も多いそうです。
ワヤンは「おお、私は絶対出会いたくないです!」と
いつも言います。

20061217000818.jpg

バナナおばけ?

また”神隠し”にあった人もいっぱいいると、みんなは言います。

その世界から戻ってきた人の話では、

…道を歩いていると、そのまま景色は変わらないのに、
誰にも会わなくなった。
道も森も村も川も花も空もいつもと変わらない風景なのに、
人は勿論生き物が何もいない。
ただ静寂と平和な世界がそこにあった。
そして何日も何日もその世界にたった一人いたような感覚だった。
しかし、恐れも淋しさもなく、その世界があまりにも美しく
ただただ幸せだったそうだ。

そうして過していると、
どこからか自分を呼び寄せる声が聞こえてきて、
その方向へ行くと、こちらの世界に戻ってきたのだと。

両親や兄弟、村の人々が自分を探していて、
お坊さんが戻ってくるよう
自分のためにお経をあげてくれていた、という話でした。

先日、私がレアックの話をした時ワヤンは、
慌てて辺りを見回し、そして声をひそめて
「シッ!…今日はカジャン・クリウォンの日ですから…」
「ん?だから?」
「レアックに聞こえると危ないですから」って、
カジャン・クリウォンの日は、
レアックが活発になる日ですから、
その時は人間の方が、
レアック達にしばしの間この世界を譲るように、
敬意を表しているように感じました。

レアックの潜んでいる棲みかの場所を通る時は、
必ず「すみません。邪魔はしませんので通してください」
と声をかけると言います。

また車で通る時もクラクションを
”プッ!”
と1回鳴らしての挨拶を彼らは忘れません。

人々はレアックを恐れながらも、
彼らと上手く共存していくためにも礼を尽くすのです。

「日本にもレアックはいるのか?」
とコマンの義父さんの問いに

私は言葉が詰まりました。

そして…
「いますよ。ちいさな子供達を簡単に殺したり、
親の仮面をかぶって、子供にひどいことをする
レアック以下のものが…」

義父さんは、眉を寄せて深い悲しみの目で静かに首を振って

”バリにはそんなレアックは、いない!”

訳もなく、通りすがりの人間が突如人を襲うなんて事はない!
ましてや宝物の子供を殺す者など、あり得ないし、
子供が子供を殺すなんて事はありえない。
誰もがジャワではそんな事件があるけど、

バリではない!と口を揃えて言いました。

20061213212413.jpg


”ポチッ”もヨロシク♪

【2006/12/12 18:31】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(4)
<<こんな風景も楽しい♪ | ホーム | 目に見えないものたちの世界>>
コメント
 こんばんは。
 レアックってのは、大好きな水木しげる先生のおばけの世界に似ているようですね。バリ島では朝夕に家の周囲にお供えをあげるのもレアック除けときいています。現世の人もおばけも共存している生活、ちょい前の日本もそんな感じが残っていたことを思い起こします。おっさんなもんで。
 
【2006/12/13 21:03】 URL | 近所のおっさん #b318LpZM[ 編集]
こんばんは。
近所のおっさんさんは、水木しげる先生がお好きなんですか?
水木しげる先生の図鑑には、
バリのレアックがいっぱい載っていました。
彼はバリのレアックと通じているみたいですよ。

ニュークニンに中国人の屋敷があって、
”レアック屋敷”と看板立てて、
入り口から庭、家の中にもレアックだらけ…
バリ人にはそのあるじの神経は信じられない!
って。
そのあるじと奥さん、ちょっと変人。
今度一緒に見に行きましょう♪
【2006/12/14 18:07】 URL | ラグラグ:近所のおっさんさま #-[ 編集]
 返事ありがとうございます。水木先生もレアックに近い気がします。
 機会がありましたらぜひレアック屋敷というところへの案内お願いいたします。来年こそはバリに行けたらと考えています。
【2006/12/14 18:49】 URL | 近所のおっさん #b318LpZM[ 編集]
☆近所のおっさん様へ

 来年はバリへ!?
おお、神様、レアック様、このお方の夢を叶えたまえ!
レアック屋敷のご夫妻は今も生きてはるんでしょうか?
今度偵察に行ってきます
【2006/12/17 14:45】 URL | 近所のおっさん様 #-[ 編集]
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バリの空に星は満ちて


神々の島「バリ島」に魅せられて! 神様の事、レアック(おばけ)の事、バリには不思議がいっぱい! 温かい大自然と調和するバリの人達の自然な生き方。 輝く笑顔がある

プロフィール

ラグラグ★いつ子

Author:ラグラグ★いつ子

初めての海外旅行が衝撃の”インド”
地の底を見たような、カルチャーショックを受けつつインドに惹かれて通いました。
何故かそのまま自然に、インドからバリ島へと導かれるようにこの地を踏んでいました。

”ああ、ここは天国やわぁ!”

気が付いたら何かに背中を押されたように、バリの人達とツアー会社を始めて10数年。
いつの間にか、バリの奥へ奥へと入ったまま、もうここは紛れもない私の場所なのか・・・

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